プロフィール
横浜人妻花壇本店/モアグループ
いちこ
神奈川県出身。おっとりとした口調が魅力の人妻。両親や自分自身の老後を考え、将来に向けて貯蓄をするために入店。1年と期限を決めて退店する予定だったが、モアグループ求人課の女性スタッフ・長瀬さんの支えもあり、もう少し仕事を続けようかと検討中。最近友達のオススメで落語にハマり、テレビや動画を見る日々だが、いつかは寄席に行ってみたいとのこと。
関東最大級の大手デリヘルグループ・モアグループ『横浜人妻花壇本店』は、首都圏に31店舗を展開する人妻花壇の中の本店となる。数ある人妻店の中でも特にレベルの高い女性が在籍しており、癒しを求めるお客様からも好評だ。
介護職と兼業で働くいちこさんは、将来の貯蓄のために入店。しかし、真面目な性格から突発で出勤が入る介護職との折り合いで悩んでしまい、2度ほど退店を考えたことがあると明かす。その悩みをいとも簡単に吹き飛ばしたのは、モアグループの屋台骨を支える、求人課の課長・長瀬さんの姿があった。
女性スタッフがいる安心感からモアグループの面接へ
――現在介護職と兼業されているそうですが、風俗業界に入ったきっかけを教えてください。
将来を考えて両親や自分の老後資金を貯めるためです。最初は人妻店を探し、五反田にある風俗店に面接へ行きました。そこが初めての面接だったんですけど、いきなり2時間拘束されて、説明を聞いているとSMもある激しいプレイ内容のお店だったんです。これはハードで合わないと思い、お断りしました。
その後も求人を探していたところ、モアグループの求人ブログを見つけて、求人課の長瀬さんという女性スタッフが書いている記事を読んだんです。最初のお店で男性スタッフに不信感をいだいたので、女性スタッフがいるならいいなと思い、『人妻花壇横浜本店』にお電話したら、『長瀬です』と出て本当に女性スタッフが居るんだと思いました(笑)。
――まさに長瀬さんご本人が電話に出られたんですね(笑)。こちらのお店の印象は、いかがでしたか?
面接に向かう際、横浜駅から事務所まで電話で道案内してくれて、とても丁寧でした。事務所に到着してからは今でも覚えているんですけど、長瀬さんがドアを開けて笑顔で待っていて、「ああ、今度は変なお店じゃなさそうだな」と安心感がありましたね。
さらに事務所に入ったら、中に居た男性スタッフさんも立ち上がってご挨拶してくれて、今までいくつか行ったお店の雰囲気とは全然違っていて、スタッフさんの真面目さや誠実さが伝わってきました。
――余談ですが、他は何店舗くらい面接に行かれたんですか?
実は10店舗くらい行ったんですよ……(笑)。どこも男性スタッフさんでチャラチャラしてたり、忙しさでイライラしていたり、やたら高圧的な態度だったりしました。それに求人では「明るい待機室です」と書いてあっても、実際に行くと暗くてジメっとした事務所だったり、写真が載っていたのに実は待機所自体がないところもあったのですが、今のお店は嘘がないのがよかったですね。
――求人ブログに書かれていた通りの内容だったんですね。
はい。面接では、プレイの内容やお給料、それと待ち合わせ型のデリヘル店なので、仕事に慣れるまでは事務所近くの待ち合わせで済むことなど、ひとつずつ丁寧に教えてくれました。
それと、私はすぐにお仕事が欲しかったので、面談中に体験入店したいですとお伝えしたら、その場で横にいたスタッフさんがお仕事を取ってくれたんです。他のお店も体験入店は都合のいいことが書いてあるんですけど、実際に伺うとホームページ用のプロフィールを作成するので、仕事をするまでに4~5日かかると言われたりしたのですが、ここのお店はすぐに体験入店ができたのがよかったですね。
――意外とすぐに働けるお店って少ないんですね。体験入店で印象に残ったことはありますか?
その時は常連のお客様をつけていただけたようで、「イソジンはこう薄めるんだよ」とか、先生のように教えてくれました(笑)。「焦らないでいいよ」と言われたり、終始優しいお客様で、風俗のイメージが変わったのでホッとしましたね。
当日出勤も可能なので、自分のペースで稼ぎやすい
――今はどのくらいのペースで出勤されていますか?
週3~4日で、4時間~8時間出勤しています。給料は1万2千円から4万円近くまで。本指名で金額が変わってきますね。100分コースの接客が多くて、客層は28歳くらいから70歳くらいまでと幅広いです。
――本指名を増やすために意識していることはありますか?
最初は指名を増やすために悩んだんですけど、今は自然体でいるのがいいのかなと思いました。まだ答えが出せていないんですけど。お客様から「飾らなくていいね」「自然体がいいね」と言われるようになってから指名が増えてきたので。
――癒しを求めるお客様が多いから、自然体なほうがいいのかもしれませんね。介護職と兼業とのことですが、シフトはどうやって組んでいますか?
介護のシフトが空いているところに合わせて、お店の出勤を入れています。介護は早番が多いんですけど、たまに突然時間が変更になることがあるのですが、急なシフト変更でもスタッフさんが臨機応変に対応してくださるので助かっていますね。嫌な顔ひとつせず、無理しないでくださいねと気遣ってくださいます。
――ダブルワークだと、体力的にシビアではないですか?
体力面よりも、最初は仕事に慣れるまでメンタルで不安な部分もありましたが、スタッフさんのケアのおかげで健康的に働けています。凄いなと思ったのは、寝不足なだけで顔色を気にしてくれるので、本当にケアが細かくて女性に無理をさせることはないんですよ。
――男性スタッフも気遣いがきめ細やかなんですね。
シフト確認のときも勤務時間を長くすると、「無理してませんか?」と気遣ってくれるんです。普通、出勤を増やす分には、スタッフさんから指摘されない気がしますよね。
突然介護の仕事が入りそうなときも、出勤が分かったら教えてくださいねと、当日出勤でも大丈夫ですよと言ってくださいます。
――スタッフさんの支えが素晴らしいですね。特に先ほどから求人担当の長瀬さんのお名前が出てきましたが、いちこさんから見て、どんな人なんですか?
時に母のような、姉のような存在で、とにかく行動が早いんですよね。
入店直後に歯が痛くてお仕事中に悩んでいたときがあったんですけど、そうしたらその日に歯医者を予約してくれたことがあり、まるで母のようだと思いました(笑)。何か連絡をしても一時間以内には返信が来ますし、一日置いてから連絡が来ることはないですね。
――それはすごい!常にコンパニオンさんのことを考えられているんですね。
実は2度ほど退店をお店のスタッフさんに伝えたんですけど、その度に毎回長瀬さんがすぐに解決してくれました(笑)。
長瀬さんの助言を聞くと、目標を達成するまでは頑張ろうと思えるんですよね。
コンパニオンと心と心で会話するのが求人課の勤め
――ここからは、せっかくなので長瀬さんにもインタビューにご登場いただきましょう。いちこさんの第一印象はいかがでしたか?
――そういう真面目さは初対面で見抜けるんですか?
お会いした印象でわかるときもありますし、それまでのお問い合わせで分かる方もいますね。逆に経験者なら手短にご説明することもありますし、人によっては1~2時間でもお互いが納得いくまで面接するようにはしてますね。
――先ほど、いちこさんが退店されようとしたときに長瀬さんが悩みを解決してくれたと伺いましたが、具体的にはどんな助言をされたのですか?
――長瀬さんの明るさに救われますよね。どうして、そこまでコンパニオン一人ひとりに目を配れるのでしょうか?
――求人課にいるからこそ、風俗で働こうか悩む女性の気持ちがわかるんですね。
ただ、会社的な話をしてしまうと、私は入店していただくことが仕事なので、基本的にはお店の悩みは店舗スタッフへ相談するようになっているんですけど、それでも男性スタッフに言いづらいことは相談に乗りますね。
――長瀬さんを始め、スタッフさんの支えで続けやすい部分もあると思うのですが、今後はどうしようと考えられていますか?
最初は期間1年で卒業を考えていたんですけど、今まであっという間だったので、両親が老後の心配をしなくていいくらいにはもう少し貯金したいなと思っています。今までは万札が飛ぶような生活をしていなかったので、入店直後にちょっといいお肉を買ったりしたこともあったんですけど、これは金銭感覚が狂ってしまうなと思って、今はほぼ貯金に回していますね。
自分自身もお金の心配をせずに老後の生活をするのが目標なので、もう少しお店を続けながら、身の丈にあった生活を続けていきたいです。
――堅実なんですね。それでは最後に、この記事を読んでお店が気になった方にメッセージをお願いします。
- 取材・文=藤原リョウコ