各風俗店にいるナンバーワンのキャスト。風俗では自分の目標額さえ稼げればいい、他のキャストの稼ぎを気にするなとはよく言われますが、やはりナンバーワンのことは気になります。

お店によってははっきりと〇月ランキング、〇月指名ランキング、〇月リピート率ランキングといったようにホームページ上で公開していることもあれば、事務所にのみ貼りだしていることもあります。ランキングで明示されていないお店も多いですが、働いていれば、もっとも指名が多い・人気が高い傾向のあるキャストが誰かは察しがつきます。

通常、ホームページの女性プロフィールも、新人を除けば、人気順に並んでいるのが普通です（稀に入店順のお店もあり）。

風俗で働くならやはりナンバーワンになりたいという気持ちは、多かれ少なかれ多くの女性キャストが持っているはず。そして、ナンバーワンになれなくても、ナンバーワンになる魅力や特徴を知れば、今よりもっと指名も増え稼げるはずです。今回はナンバーワン風俗嬢の特徴を解説します。

ナンバーワンになるとはどういうことか

そもそも風俗店のナンバーワンというのは、どういう仕組みなのでしょうか。在籍している女性キャストの中でお客さんから「最も人気がある」ということですが、計算方法に多少の違いはあれど、基本的に指名数、リピート率で決定します。つまり、こういうことです。

1. そのお店を選ぶお客さんのマジョリティから、「いいな」と思われたり好かれたりする。
2. 一度接客したお客さんから、「また会いたい」と思われる。

これを実現するには、3つの最低条件があります。

• お店のコンセプトに合っている
• 一般的な男ウケ
• 指名や稼ぎを減らすような要因がない

当たり前のようで、この3つすべてをクリアできていない女性キャストはたくさんいます。何なら、どれもクリアできていない女性も存在します。この3つの最低条件をクリアしないと、ナンバーワンにはなれません。

それぞれについて、解説します。

お店のコンセプトに合っている

お客さんは自分の嗜好に合ったお店を選びます。

年上好きの男性は人妻・熟女店を、ロリ好きならオナクラやメイド、学園系をコンセプトにしたお店を、M男は女王様がいるお店やM性感などの責められるお店を選びます。自分の嗜好に合ったお店に行けば、自分の好みの女性と希望のプレイができるからです。

男性から見て、お店のコンセプトに合った女性キャストしかいないことが「当たり前」。ですから、コンセプトに合わない女性が出てくると、大抵は不満が残ります。「あの店はダメだ」「ハズレ嬢だった」と不平や文句を言われたり書かれたりする原因のトップ3に入るのが、この「店のコンセプトと全然違う子が出てきた」パターンなのです。

お店のコンセプトにぴったり合っていれば、お店としても売り出しやすく、バナー広告、インタビュー、動画に取り上げたり、お客さんに強くおすすめしたりできます。自分自身が、お店のコンセプトに合わせていくことも大切です。そしてまずお店選びの時点で、自分に合うコンセプトのお店を選びましょう。

一般的な男ウケ

風俗に限らず、婚活や恋愛でモテたい女性が絶対に覚えておきたいことが「男ウケしないのに、男性から人気が出るはずがない」という当たり前のことです。個性、大事です。自分がどうありたいか、何が好きか、これも大切です。

しかし、より多くの男性から求められたいなら、より多くの男性が好む外見、言動などを身につけなければ無理です。男性ウケの悪い容姿や服装、態度をしたまま、自分を認めてくれる人を探す、または待つなんて贅沢は、貴女が天然超絶美女か富豪でもない限り、滅茶苦茶コスパが悪い方法です。風俗でお金を稼ぎたいなら完全アウト。

世間の無責任な声に惑わされず、【男に媚びて】ください。モテている女性、憧れのハイスぺを射止めている女性、風俗や水商売でナンバーワンになる女性、皆、一般的な男ウケをクリアした上で、自分の個性を磨いています。

指名や稼ぎを減らすような要因がない

指名や稼ぎが少ない風俗キャストは、自分の何が稼げない原因なのかを徹底的に考えてみる必要があります。売れているキャストに比べて自分は何が劣っているのか、何が足りないのか、そして何が邪魔をしているのか。

指名や稼ぎを減らすような要因は色々考えられます。例えば、次のようなものです。

• 当欠、早退や急な予定変更が多く、出勤が安定しない。
• お礼日記を書かない。
• 写メ日記の写真がつまらない。
• 口が臭い。
• 体のケアをしていない。
• ワンパターンな接客を事務的にこなしている。
• 講習で教えられたことや、お店からのアドバイスを聞き入れない。
• お仕事用の服や下着などにお金をかけたくないので適当。

他にもまだまだ考えられます。このような特徴が一つでもあれば、他は正しくやっていても、数多くの風俗嬢の中からわざわざ選ぼうとはなりません。

ミケ先生

相手の男性の好みとニーズに合う、地雷ポイントがない、考えてみればどれも当たり前の基本なんだけど、つい忘れがち。初心忘るべからずね。

ナンバーワンは週6出勤?　それとも美人?

ナンバーワンの条件・特徴を考えたときに、多くの人がまず思い浮かべるのは次の2つです。

• 美人、可愛い
• 出勤が多い、鬼出勤に近い

もちろん美人や可愛い子には、写真指名、ネット指名が入りやすいです。ですが、本指名率をあげ、リピートさせる魅力とは別の話です。

また出勤日数は少なく、そのため月の「本指名数」自体は他の女性より少なくても、「本指名率」が抜群に高い女性キャストも存在します。お店によって差はありますが、大多数のお店はやはり「本指名率」や店へのリピート率といった2回め以降の利用につながることを重視しています。

こういった「この女性が接客すれば、指名であれフリーであれ必ずお客さんが戻ってくる」女性キャストは、お店にとって頼もしい存在で、安心してどんどんお客さんをつけることができるんです。

そしてこのような女性は、やはり誰に対しても愛想がいいことがほとんどです。一部例外はありますが、筆者が10年以上の風俗業界で見てきた範囲で言えるのは、彼女たちはスタッフさんにも丁寧な対応ですし、自己都合の不機嫌で周囲に八つ当たりしたりしません。

スタッフさんも人間ですし、一生懸命お仕事に取り組んでる感じのいい女の子を応援したいのは当たり前です。

実際、ナンバーワンは顔云々よりも、それ以上に性格がいい、少なくとも対人コミュニケーション能力が高いというのは本当です。またナンバーワン以外の女性キャストを見ても、そういうタイプの子はお客さんから人気があります。

ミケ先生

これは綺麗事でなく本当に本当。外見磨きにプラス内面もしっかり磨いて、素敵な女性になりましょう。

ドラゴン店長

性格のアレな女性が、人気女性を僻んで、「ブスのくせに」「どうせ過剰サービスしてるんだろ」と陰口を叩いていることがありますが、貴女、そんなだから売れないんですよ。

ミミ

火の玉ストレート!

色々な特徴・性格・働き方のナンバーワンについて紹介

次に筆者が過去に働いたお店の様々なナンバーワンキャストについて、特徴、性格、働き方をご紹介しようと思います。

皆さんが思っている以上に、千差万別なタイプのナンバーワンがいます。きっと貴女もナンバーワンを目指せます!

ブレない不動のナンバーワンソープ嬢

筆者が初めてソープで働いたとき、先輩のお姉さまが講習をしてくれました。「やよいさん（仮名）はね、本当にすごい人だから、何でも聞くといいよ。」という店長に言われお部屋で待っていると、出勤したやよいさんがやってきました。イメージと違ったんです。

ソープ歴10年どころではないと思われるやよいさんは、ぽっちゃりしているし、30代、それもアラフォー、いやもしかしたら40歳?　失礼ながら、ナンバーワンソープ嬢というより、スーパーで買い物している小学生のお母さんという印象でした。

でも講習が始まると、その印象は一変します。まずマットをはじめとした全てのテクニックがすごい。服の脱がせ方、畳み方、体の拭き方、飲み物を出すタイミングや出し方、全てが完璧なだけでなく、きちんと理論化されていて、自然で、【最高の接客】というのはこういうものなのかと思いました。

私をお客さんに見立てて接客してくれたのですが、一秒たりとも密着や触れ合いが途切れることもなく、常に至れり尽くせりで体も心も気持ちいい。これは、男性は自尊心が満たされ快楽ホルモンが溢れて、限界突破のエクスタシーを味わうのも納得です。やよいさんの「お客様はお殿様」の言葉のとおり。

やよいさんは未経験の私にも優しく、始終笑顔で、丁寧に繰り返し教えてくれました。「わからないことはなんでも聞いて」「毎日お仕事で実践していたらすぐ上手になります」という言葉が、とても心強かったです。

予約ですぐ埋まってしまうため、週4日くらいしか働いていないとのことでしたが、何年も不動のナンバーワンだそうです。やよいさんと対面した時にはがっかりした顔をするお客さんも中にはいたそうですが、そのお客さんが帰りにはメロメロになっているのを見るのが、スタッフさんたちの楽しみの一つだったとか。

女子力と可愛いは作れる

確かに風俗店のナンバーワンやランカー（ランキング上位者）には、可愛い女子やスタイルのいい女性が比較的多いです。学校のクラスにいたら、普通の職場にいたら、「一番可愛い子の次かその次くらいに可愛い」女性を見かけることは、風俗では珍しくありません。

しかし、ミスコンレベルの美女は意外に少ないです。筆者はこれを風俗キャストAK〇説と呼んでいます。AK〇を皮切りに様々な「会えるグループアイドル」「各地ローカルアイドルグループ」が生まれました。

中には圧倒的美女もいるけど、正直、クラスや職場にいても「美人枠に入らないかも?」と思うメンバーが少なからずいます。でもどのメンバーにも推してくれるファンがいますし、その最初は微妙だったメンバーが大化けすることもあります。

未経験素人で若くて可愛い子を集めていますという売り文句の性感エステで、講師として働いたときのことでした。はっきり言ってしまうと、ナンバーワンのキャストはルックスだけで言えば10人いる在籍嬢の中で下から3番目くらいだったと思います。女の子らしいし、普通の容姿なのですが、あまりにも周りのレベルが高いのでそうなってしまいます。

ですが彼女のリピート率は、2位以下が足元にも及ばないダントツの数字でした。初めて見かけたときは、少し不思議に感じたのですが、話をしてみて、そして彼女とお客さんの対面を覗き見て、納得しました。

「俺に会えてそんなに嬉しいか」彼女と会ったお客さんは全員、そう思ったに違いありません。もう全身で喜びを表現するその姿や仕草は、女性である私が萌えて悶えるくらい可愛かったです。

彼女が素晴らしかったのは、スタッフさん、他のキャスト、講師の私、そして出前を持ってきたお店の人にまで、丁寧で腰が低く、笑顔で親しみやすいところです。

女子が複数集まるとどうしても、好き嫌い、合う合わない、妬み、派閥といったものが生まれやすいのですが、彼女はそういうものからも一線を画し、感じの悪いキャストにも冷静に対応していて、若いのにえらい…と全てのスタッフが賞賛していました。こんなキャストは応援せずにはいられません。

圧倒的な男性ウケ

ここまで読んで、「コミュ力おばけ」レベルでないとナンバーワンにはなれないの?　とがっかりしている方もいるでしょう。皆が皆、コミュ力高くありませんし、キャバクラやガールズバーでなく風俗を選んだ理由は自分のコミュ力に自信がないからという女性も少なからずいるはずです。安心してください。こんなナンバーワンもいましたよ。

ある大手ホテヘル店のナンバーワンは確かに美少女でした。ほっそりした体、透き通るような色白、ぱっちりした目、つまんだような鼻、お人形さんのようで、他の「普通に可愛い」同僚キャストとは一線を画していました。

また女の子同士、ワイワイと楽しく盛り上がっている待機場で、誰ともほとんど話さず、スタッフと話すときも蚊の鳴くようなか細い声で「…はい」「わかりました」とゆっくり答えるだけ。あまりにも、か細いので、【彼女が話すときには、周りがシーンとなってしまう】ほどでした。

髪やネイルも徹底的に手入れされていて、遅刻してスッピンで駆け込んでくることもなく、完璧なばっちりメイクに、全身、服、靴、アクセサリーに至るまで雑誌の「モテる服コーデ」ページから出てきたような姿。

近寄りがたいと他の女性キャストは感じていましたが、一人だけ仲間に入れないのもハブるようで嫌だと思った数人が、話しかけてみたのですが…ものすごく冷たい反応で、ジロッと見られて終わりでした。お菓子を進めても、たわいの話を振っても。

「あれ？あの人、感じ悪くない？」

そういえば、挨拶もちゃんとしないよねという認識が他のキャストの間でできあがった頃、お店側から「彼女に話しかけるな」「彼女は気も弱いし体も弱いんだから、余分なストレスを与えるな」というお叱りがあったのです。

当然、他の女性キャストたちは抗議しましたが、「あの子がナンバーワンだからって僻むな」「あの子と同じだけ指名を取れるのか」「あの子は悪くない」といった調子で、話にならなかったそうです。

要は、「あの子でないとダメ」「本当にいい子です」と言ってはばからないお客さんたちだけでなく、お店のスタッフのほとんどが彼女の魅力にやられてしまっていたわけです。恐るべし、男ウケ。このお店がいいお店かどうかは疑問がありますが、風俗で稼ぐ、ナンバーワンになるという点にだけ着目すれば、女の子と仲良くしなくても、お客さんとスタッフ、つまり男ウケさえ良ければ不可能ではないということです。

まとめ

今回は、ナンバーワン風俗嬢の特徴について解説しました。

ナンバーワンになるためには、とにかく休まず鬼出勤、あるいは美容整形といった過激な手段を考えがちですが、実は多くのナンバーワン風俗嬢に共通している特徴はそこではないのです。

• お店のコンセプトに合っている
• 男ウケ
• 指名や稼ぎを減らすような要因がない

この3つがまず必要です。そして例外もありますが、やはり人柄が大切で、多くのナンバーワンは周りへの気遣いや、ブレない強い意志といった特徴を持っています。外見も磨きつつ、内面も磨くことで、ナンバーワンになれるだけでなく、今よりさらに素敵な女性になれるでしょう。