日本一の歓楽街といえば、新宿歌舞伎町です。新宿スワンなどの映画にも出てきましたし、歌舞伎町といえばホストクラブ、そして最近はトー横キッズ、立ちんぼなど、とにかく話題に事欠かない街です。筆者も一時期はまった歌舞伎町の魅力。そして筆者の友人は今でも歌舞伎町で働き、歌舞伎町で暮らしています。

歌舞伎町エリアで風俗嬢として働くのは、正解?　それともやめたほうがいい?　この質問を何度も受けたみっけが、今回、歌舞伎町のお店の集客力、街の魅力、雰囲気、治安などを解説。そして最近、ミミちゃんのお店に入店してきた元トー横キッズのキャスト女性（19歳）の意見も併せてご紹介します。

歌舞伎町の風俗店で働くメリット

まず歌舞伎町の風俗店で働くメリットを紹介しましょう。大きく分けて3つあります。

高い集客力による回転率の良さ

人がいなければ、お客さんは来ません。日本一の歓楽街、歌舞伎町であれば、高い集客力は約束されたようなもの。実際、歌舞伎町のお店は、季節、曜日、時間を問わず、回転率が良いことで知られています。またラブホテルも歌舞伎町内にあるため、店舗型、非店舗型、どちらのお店も選べます。

大手・老舗・グループ運営しているお店が多く安心

競争の激しい歌舞伎町には個人経営の小さな店舗が少なく、ほとんどが大手・老舗・グループ運営しているお店のいずれかです。個人経営の小さな風俗店にも独自の良さがありますが、しっかり高収入を稼ぎたい人や、風俗未経験・初心者にとっては、やはり大手・老舗・グループ運営しているお店を選ぶのが、まずは安心です。

ホスト街が近い

風俗でハードワークする女性には、やはりホストなど推しにお金を使うためという人が多いです。推しまたは好きぴがホスト、ホスト遊びが一番の楽しみという人は、やはりホスト街からの距離もポイントです。仕事が終わったらサクッとホストクラブに行けると思えば、お仕事も頑張れるでしょう。

また、今は推している担当ホストはいないけれど、ホストと知り合いたい、安く初回飲みに行きたいというホスト好きさんであれば、仕事の行き帰りに歌舞伎町をブラブラすれば、お客さんを探しているホストと出会えるかもしれません。本当のホスト好きは、あのホストクラブの大きな看板や宣材カーを見るとテンションが上がるので、他のエリアで働くよりやる気が出そうです。

元トー横キッズのコメント

はじめまして。元トー横キッズのエチっちゃんです。

家庭事情により、約半年、あまり家に帰らずトー横キッズやってました。歌舞伎町の魅力に憑りつかれたら、なかなか離れられないですね。楽しいのは楽しいけれど、友達が薬に手を出したり、援を持ちかけてくる男性や絡んでくる外国人男性、その他色々ありました。

風俗で働き始めた理由は、めちゃかっこいいホストに枕に誘われたんですけど、ラブホ代もかかるし、やっぱり家とお金が欲しいなあって思うようになって。「19歳はそれだけで価値があるのに、道端で消費するのはもったいない」って面接で言われたのも、決め手でした。

歌舞伎町の風俗店で働くデメリット

次に歌舞伎町の風俗店で働くデメリットを3つご紹介します。

治安が悪い

歌舞伎町にしょっちゅう出入りしていると馴染んでしまって気にならなくなるのですが、久しぶりに行くと割と引きます。治安はお世辞にもいいとは言えません。特に深夜から朝方は酔っ払いが多く、ホストと客の喧嘩、キャバ客と通行人の喧嘩、反社と反社の喧嘩、外国人同士の殴り合い、道端で吐きながら寝てる人、歩きながら吐いている人、色々見れます。

危ないなと思ったらサッとその場を去ること、怪しい人に声をかけられても相手にしないこと、しつこいキャッチやナンパは通報、またはお店に連絡をすること、これらを心がければ、まず危険な目に遭うことはありませんが、歌舞伎町や夜の繁華街に免疫がない人は、不安に感じるかもしれません。

ベロベロに酔ったお客様も来店する

昔から「銀座はネクタイを締めなおして飲む場所、歌舞伎町はネクタイを緩めて飲む場所」と言われるくらい、歌舞伎町はリラックスして弾ける街です。キャバクラや居酒屋で散々飲んだ後に風俗に繰り出す男性は、歌舞伎町に多いです。

朝も昼も夜も酔っ払いがいる街が歌舞伎町。ほろ酔いくらいなら何ともありませんが、ベロベロに酔って、会話が成立しないお客さんに当たると難儀です。たまにプレイルームで爆睡したり、足腰が立たなくなってしまう人がいますし、失禁…そうです、漏らしたお客さんもいました。か弱い私たち風俗キャストの女性は、そちらのシモの世話は担当しておりません。

海外のお客様が多い

インバウンド爆増といったニュースを見かけますが、新宿、渋谷、銀座、浅草、関西なら京都、大阪などの観光地は、見渡す限り外国人。日本人を探すほうが難しい状態になっています。

当然、風俗にも外国人男性はやってきます。今のところ、外国人受け入れ不可にしている風俗店もまだまだ多いですが、インバウンド風俗は着実に増えています。特にYoshiwaraとKabukichoは外国人にも知名度が高いので、どうしても数が多くなります。

外国人のお客さんを接客するのはやはり、日本人同士に比べ難易度が上がります。理由は次の3つです。

• 言葉の壁。英語だって怪しいのに、お客さんが英語圏の人とは限らない。向こうもこちらも怪しい英語。
• 文化の違い。性産業は本番が当たり前の国、都合が悪くなると言葉がわからなくなる人、悪気はないが扱いが雑な人、自分（男性）本位な性行為が当たり前の国なども存在します。
• 体格や体質の違い。無駄にマッチョ、アソコが大き過ぎる、重過ぎる、毛深過ぎてオイルマッサージと全身リップ不可能など。

地方出身者にとっての歌舞伎町 by ドラゴン店長とミケ先生

私たちは地方から出てきた者なのでそういった視点からの意見になってしまいますが、歌舞伎町の一番の魅力はやはり「非日常感」でしょうか。眠らない街、歌舞伎町。

ドラゴン店長

田舎から上京した頃は、普通に生活しているとなかなか目にすることのできないお店・街並み・歩いている人々、何もかもが珍しく感じました。外国に来たような気分でしたね。

田舎から上京した頃は、普通に生活しているとなかなか目にすることのできないお店・街並み・歩いている人々、何もかもが珍しく感じました。外国に来たような気分でしたね。

ミケ先生

歌舞伎町特有の雰囲気があると思います。夜になるとそれが更に色濃く表れ、一気に煌びやかな街になります。夜にあれだけ明るい街は無いと思います。歩いているだけで退屈しません。

一般的な歌舞伎町の魅力 by ミミちゃん

歌舞伎町特有の雰囲気があると思います。夜になるとそれが更に色濃く表れ、一気に煌びやかな街になります。夜にあれだけ明るい街は無いと思います。歩いているだけで退屈しません。

ミミ

私は東京出身なのですが、歌舞伎町の特徴は次の4つだと思います。

• 「眠らない街」という異名通り、朝まで遊べる歓楽街。何なら24時間飲めます。
• 象徴でもあるネオンで彩られたアーチ、煌びやかな電子看板、華やかな街並みが織りなす、非日常的な独特の雰囲気。
• 様々な飲食店が密集していて、選び放題。
• JR、小田急、メトロなど多様な路線が通っていて、非常にアクセスが良い。

トー横キッズ19歳の心理

ドラゴン店長

エチちゃんに聞きたいんだけど、そもそもどういった理由でトー横キッズになったの。オジサン、イマイチ、トー横キッズ現象がわからないんだよね。コンビニ前のマイルドヤンキーと何が違うんだろう。

ミミ

私は、なぜあそこで皆、踊っているのかが気になってました。

トー横キッズ19歳がトー横に足を踏み入れた理由

トー横というのは、似た者同士が集まるコミュニティです。大体どの子も「虐待・ネグレクトなどにより家庭環境が劣悪で家出した」、「学校になじめない・イジメに遭い不登校になった」というような理由で「居場所のない若者」なんですけど、自分と同じような境遇・感性の子たちがトー横にはいる。

家や学校では誰にも相手にされなかった相談や悩み事を真剣に聞いてもらえるし、皆、励ましてくれる。あとトー横は出会いの場でもあります。あそこで恋愛を始める子は多い。初めての彼氏だったりするから、上手くいかなかったり色々悩みはつきものだけど。

トー横キッズ19歳の見たトー横キッズたち

トー横に行って、そこにいる子たちとTIKTOKなどの動画を一緒に撮影し投稿すると、仲間が増えていくんです。もうあそこが自分の居場所だし、と言うよりあそこしか自分をわかってくれて受け入れてくれる人たちは今までいなかったんだから、警察に補導されて児童相談所や保護施設、自宅に帰ったとしても、また戻りますよ。親や教師などへの「大人に対する不信感」はなくならないです。

だから私も帰るんじゃなくて、風俗で自活する道を選びました。トー横から離れるのは不安だったけれど、ずっとあそこにいることはできないし、歌舞伎町で働けば、寂しくなったらいつでも皆に会いに行けるから。風俗でいっぱい稼いで、いつか、居場所のない子が集まって一緒に暮らしたり勉強できるコミュニティを路上以外に作りたいなと思っています。

ドラゴン店長

おお、素晴らしい。

まとめ

歌舞伎町は風俗業界で働く人にとって、稼げる街です。そして毎日がエキサイティング。せっかくこのお仕事をするなら、一度は働いてみてもいいんじゃないでしょうか。

けれど誘惑も多い街です。ホストに本気ではまり、高額の未収が返せず闇金…なんて話も珍しくありません。脱法的なDC、海外出稼ぎなどを紹介してくる風俗スカウトも多いです。違法薬物や闇バイトなどの危険もあります。

何にせよ、歌舞伎町が人生の転機になる人は少なくありません。そして新宿歌舞伎町に見入られた人は、年をとっても、「あの頃」を思い出すのだそうです。貴女も、日本にもうないと言われる東京ドリームを掴んでみますか?

ミケ先生

トー横キッズたちには、強い「承認欲求・寂しさ・愛情に対する飢え」があって、仲間たちとその感情を共有することで自身の「心の飢え」を満たしていると考えられるわ。飢えにつけ込む悪い大人に狙われないためにも、自分の家と仕事は確保してね。